外構の設計で玄関が横向きに!横向きの玄関のメリットとデメリットを解説

一般的に、住まいの主要な出入り口となる玄関は、建物の正面に設計されます。これから新築される方の中には、土地の境界上、玄関を横向きに設計しなければならない、という方もいることでしょう。住まいの外構の顔となる玄関を、横向きに作る場合、防犯性や外構のデザイン性への影響が心配されます。そこでここでは、横向き玄関のメリットとデメリットについて解説しましょう。

 

1. 玄関に最適な方位!最近の傾向は住みやすさを重視!

家を建てるときに、間取りの方角や家相などを気にする方もいることでしょう。一度は風水や家相の面から「この設計はどうだろう」と、本などをめくった経験があるという方も多いかもしれません。

とくに建物の出入り口となる玄関は、どちらの方角に作ると運気がよいかと気になる箇所です。

1-1. 風水や家相による玄関の吉方位

家の設計はいつの時代も、太陽の入り方や風通しのよさ、また、周囲の建築物などを考えて計画します。そのなかでも、こちらの方向に玄関を作ると運がよい、寝室はこちらの方向と、風水や家相の考えを重点におく方もいます。

たとえば風水の考えでは、玄関は東南が吉方位だとされているのです。この方角は以下のような恩恵があるといわれています。

  • 飛躍運
  • 希望運
  • 繁栄運

人の縁に恵まれている方角となるそうです。また太陽が昇る方向であるため、1日の始まりを意味し、新しい気が入るという意味で、玄関を東南に設けるのが吉とされているのです。

反対に家相の判断によると、北東と南西の方角は鬼門の方角なので、主要な出入り口となる玄関には向かないとされています。

1-2. 境界や環境を重視して住みやすさを追求した設計へ!

現代の住宅事情を考えると、風水や家相の面から最適な家を建てることは、なかなか難しいのが現状です。

そのため最近では、土地の境界や環境に重点をおき、設計する方が増えました。風水や家相にこだわらず、環境を重視しながらその場所にあった快適さを最優先に玄関なども設計されるのが、最近の傾向にあります。

一般的に玄関は正面に設計されます。しかしこのような理由から、現在は横向きに玄関を作る方も増えたのです。

 

2. 横向きの玄関のメリットとデメリット

現在玄関を横向きに作っている家は、意外と多くあります。正面に駐車スペースを大きくとり、横向きに玄関を作っている家を見かけませんか。

見慣れると、違和感は消えてしまうものでしょう。しかし、いざ自分の家の設計となると、防犯性などの面で心配になる点もあります。ここからは、横向きに玄関を作った場合のメリットやデメリットについて、詳しく解説していきましょう。

2-1. 玄関を横向きに設計するメリット

玄関を横向きに設計すると、目隠しの効果があります。家の主要な出入り口となる玄関は、出入りも多く、ドアをあければ通りから家の中が見えてしまう場合もあるのです。

玄関を横向きに作ることで、そのような視線を回避できます。横向きに作ることの大きなメリットといえるでしょう。また通りから玄関までの距離ができ、エントランスに奥行きができます。正面に玄関がある場合と、また一味違うアプローチができるのです。

デザイン次第で落ち着いたこもり感を、玄関までのエントランスに出せるのも、ある意味では横向き玄関のメリットでもあります。

2-2. 玄関を横向きに設計するデメリット

玄関を横向きに作るデメリットは、玄関前に隣接するものがあるという点です。住宅街であるなら、それが隣家になります。

たとえば玄関を開ければ、目の前にお隣りのお風呂場の窓などがある場合も考えられるのです。また玄関の前がお隣りという点では、さまざまなことに注意しなければなりません。たとえば、以下のようなことが挙げられます。

・ 早朝や夜間の出入りに気を付ける
・ 玄関前で大きな声を出さない など

2-3. 防犯面は問題ない!

横向きに玄関があると、通りから入口が死角になってしまい、防犯性に欠けるのではないかと心配する方もいることでしょう。

しかし、泥棒の侵入というのは玄関ではなく、ほとんどのケースでは窓から侵入されるといわれています。フェンスや目隠しとなる植栽などが外構に施工されていれば、玄関に限らず、それが外からの死角となります。

防犯性があるかないかは横向きに玄関があることに関係なく、窓や外構の設計を工夫することが必要です。

 

3. 横向きの玄関もドアや外構のデザイン次第で快適に!

玄関を横向きにする場合、ドアにひと工夫すると出入りしやすいという機能性を玄関に施せます。

横向きの玄関は奥行があるため、玄関までのアプローチの外構をおしゃれに施工すれば、外観にも影響はありません。

3-1. ドアは引き戸もおすすめ!

一般的に、玄関の扉には開き戸を使います。横向きに玄関を作った場合は、玄関前の幅が、それほど広くはなりません。そのため引き戸にするのもおすすめです。引き戸にすることで、玄関前を有効活用できます。

引き戸というと、和風の建物によく使われるのでシックな和風テイストのイメージですが、現代的な素材やデザインの引き戸も多数あります。設計者と相談して、建物の雰囲気に合った引き戸を選ぶとよいでしょう。

3-2. アプローチを工夫してオシャレに演出

玄関を横向きに作っても、外観的にまったく問題はありません。たとえば、家の正面全体のスペースを駐車場にしてしまう方もいます。

玄関を横向きにすると、むしろ奥まった雰囲気を出せます。玄関までのアプローチのデザイン次第で、逆におしゃれに見えるでしょう。

幅は広くありません。しかし、道路から玄関までのアプローチに敷石や照明を取り入れることで、デザイン性のある玄関を演出できます。

 

4. まとめ

現代の住宅事情を考えると、玄関は正面という一般的な設計ではなく横向きに玄関を作ることで、住みやい設計となる場合もあります。横向きの玄関は、防犯性にも外見のデザイン性にも影響しません。玄関までの外構に趣向を凝らし、素敵なお住まいを設計してみてください。

「有限会社アウトサイド」は、茨城県の水戸を中心に、エクステリアや外構などの施工を手がけています。安いだけでなく、安心と信頼のある設計から施工で、お客様が求めるものを実現しています。

土地の境界上「玄関が横向きになってしまうそうだが、どうしたらよいか」「外構のイメージはできているが、うまく伝えられるか不安」という方もいらっしゃることでしょう。エクステリアや外構工事についてのご相談は、ぜひともお気軽にお問い合わせください。